« 変わらないもの | トップページ | バースデイ »

無言館に行って

先月、上の息子の用事で長野県の上田市に行った。
待っている時間がかなりあったので、以前から興味のあった美術館「無言館」に行ってみた。
久々に一人の贅沢な時間を過ごすことになった。
そこは”戦没画学生慰霊美術館”であり、中に入ると薄暗く、厳粛な雰囲気。
壁面には作品が展示されその横には作品の説明と、どのように戦死されたかが記してある。
館の真ん中一列に展示用のガラスケースが設置され、中には母親や妻への手紙、汚れたスケッチブック、帽子など、さまざまな遺品が展示されていた。
その中で目に留まったものがあり、死亡通知だった。
書式は全て印刷だったが、報告書と書かれ印刷された事務的なものもあれば、心ある言葉が書かれたものもある。
たぶん地域により用紙が違うのだと思う。
それでも、紙切れ一枚で出征をして紙切れ一枚で家族に死亡したと伝えられたのか。
人一人の命がなんて粗末に扱われていた時代だったのだろうと思い情けなくなってきた。
胸のあたりが重たくなってきたが、ガラスケース全ての中にはきちんとお水が供えられ、改めて敬う気持ちが強くなった。
息子を迎えに行く車の中で、遺品の中にあった若者たちの笑顔が浮かんでしばらく消えなかった。

|

« 変わらないもの | トップページ | バースデイ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508247/58166079

この記事へのトラックバック一覧です: 無言館に行って:

« 変わらないもの | トップページ | バースデイ »