写真のオブジェは引き続きオーダー製作中の、千葉のスイーツ・ミズノヤさんのオブジェです。
彼の作品のキャラクターや創作の発想は限りないと日々の生活の中でしみじみと思います。
ふと、彼のどこから生まれてくるのだろうと今回の作品を見て深く考えてしましました。
彼は幼少期いろいろ辛いことがあり、今でもそれを引きずって生きているのですが、
知り合ってから20年以上もの間その話を延々と聞かされてきたわけです。
彼の住んでいたところは、町を中心に流れる大きな川の先に蔵王山系が広がり、
春には、何キロも続く桜並木は、朝学校を出るときは蕾だったのが下校の時には満開になっているという
まさに日本を象徴する風景でした。
彼は毎日のようにその土手のそばで川が夕焼けで染まるまで遊んでいたといいます。
次第に暗くなるにつれて、家に帰りたくないという気持ちが強くなり、
桜の木のうろを見つめ、小さくなってここに暮らせたらどんなにいいだろう、と考えていたそうです。
彼の作品の世界にはよくドアや窓、小人さんなどが出てくるので、以前彼に何気なく聞いたところ
子供のころのこんな話を聞かせてくれたんです。
この話を聞いて、私はしみじみと『こうや』という魅力的な少年のことを思いました。
作品は彼の単にインスピレーションやイマジネーションのみで生まれる時もあります。
それでも、こうやという少年にしか生み出せない作品もそこにあること、いつも感じています。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント